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カーインフォテイメントでのFeRAM採用事例

停車のたびに記憶：
電源OFFでも情報を確実に保持

FeRAMの車載インフォテイメントでの採用事例をご紹介します。FeRAMは5.2msecで設定情報を瞬時退避し、エンジン再始動時の即時利用を実現します。EEPROM等と比較して極めて高速で、スーパーキャパシタ不要、AEC-Q100準拠の信頼性を提供します。

1 カーインフォテイメントでのFeRAMの役割
2 FeRAMの活用方法
- 2.1 256Kbitの書き込み完了までの時間
3 FeRAMをカーインフォテイメントで活用する利点
4 採用事例
5 推奨製品

カーインフォテイメントでのFeRAMの役割

カーインフォテイメントは、ドライバーや同乗者が必要とする情報やエンターテイメントを提供することで、ドライブをサポートし、快適性を向上させる機能です。FeRAMは、エンジン停止時にユーザー設定やGPS位置データを保存することができるため、エンジン再始動時にそれらの情報を呼び出し、すぐに快適な運転を開始することを実現します。

ブロック図

FeRAMの活用方法

電源電圧が低下し、システムがエンジン停止を検知すると、ユーザー設定やGPS位置情報といった重要データをFeRAMに退避することになります。FeRAMの高速書き込み特性により、256Kbitのデータ保存にかかる時間はわずか5.2msec（50MHz動作時）で、電圧が完全に停止する前に必要なデータを確実に退避させることができます。その結果、再始動時には設定を読み込む時間が不要となり、エンジン起動と同時にすぐに運転を開始できるという大きな利点をもたらします。

256Kbitの書き込み完了までの時間

256Kbitのデータにおいて、FeRAMがデータ書き込みに要する時間はわずか5.2msecです。同じ条件の場合、NOR FLASHでは450msec、EEPROMでは2,500msec要するため、FeRAMが極めて高速で書き込み可能であることがわかります。FeRAMはこの特性によって、電源瞬断などの緊急時においても重要データを確実に、かつ瞬時にメモリへ退避させることが可能となっています。

FeRAM (MS85RS256TYA)	EEPROM (M95256)	NOR FLASH (AT25DF256)
5.2msec	2500msec	450msec (データ消去時間を除く)

FeRAMをカーインフォテイメントで活用する利点

カーインフォテインメントにおけるFeRAMの活用では、以下の利点が考えられます。

エンジンが停止しても設定やGPS位置情報が保持されるため、次回の運転時にエンジン停止前の状態から利用ができすぐに運転を開始することができます。

EEPROMやFlashを使用する場合はデータ書き込みが長時間となるため、物理サイズの大きいスーパーキャパシタの併用が必要となりますが、FeRAMはスーパーキャパシタを必要とせず、高温環境下でもご使用できます。

採用事例

クライアント：韓国Tier-1メーカー
利用製品：MB85RS256TY（SPI・256Kbit・SOP8）

ユーザー設定等の保存を目的としてカーインフォテインメント分野でFeRAMをご利用頂いております。

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カーインフォテイメントでのFeRAM採用事例

カーインフォテイメントでのFeRAMの役割

FeRAMの活用方法

256Kbitの書き込み完了までの時間

FeRAMをカーインフォテイメントで活用する利点

採用事例

推奨製品

MB85RS4MTY

MB85RS2MTY

MS85RS1MTY

MB85RS512TY

MB85RS256TYA

MB85RS128TY

MB85RS64VY

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